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2024.12.02
【介護保険制度とは?】~分かりやすく深掘り解説!~
目次
こんにちは!今回は 「介護保険制度」 についてさらに詳しく解説します。制度の基本から手続き、利用できるサービスの具体例まで、しっかり掘り下げていきますので、ぜひご覧ください!
1.介護保険制度って何?
介護保険制度は、「高齢者の介護を社会全体で支える仕組み」 を目指しています。高齢者が増え、家族だけで支えきれなくなった現代社会のニーズに応えるために2000年4月に施行されました。
・保険料負担者
40歳以上の全員が対象。会社員や公務員は給与から天引き、自営業の方は国民健康
保険と合わせて納付します。
・制度運営者
市区町村が主体です。自治体ごとに保険料の額やサービス内容に若干の差があります。
・基本的な仕組み
加入者全員が支払った保険料を基に、介護が必要になった人を支える仕組み。
財源は国、地方自治体、そして保険料から成り立っています。
・目的
高齢者が自立した生活を送れるよう支援するだけでなく、家族の負担軽減も目指し
ています。
2.対象となる人は?
介護保険の対象者は大きく分けて2つのグループがあります。
65歳以上(第1号被保険者)
高齢者であれば、原因を問わず介護や支援が必要と認められた場合、介護保険の対象に
なります。例えば以下のような状態が該当します
・常生活の介助が必要(例:歩行が困難、食事や入浴に支援が必要)
・認知症による見守りやサポートが必要
40歳~64歳(第2号被保険者)
この年齢層では、特定の病気が原因で介護が必要になった場合に限られます。対象とな
る病気(特定疾病)は以下の通り
・パーキンソン病
・筋萎縮性側索硬化症(ALS)
・関節リウマチ
・がんの末期状態
・脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)
※対象疾患は16種類で限定されています。
3.どうやって利用するの?
介護保険を利用するためには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。その流れを一つひとつ解説します
①申請
住民票のある市区町村の介護保険窓口で申請します。本人や家族、ケアマネジャー、
主治医が代行申請することも可能です。
②訪問調査
市区町村の職員や専門調査員が自宅や施設を訪れ、どの程度の介護が必要かをチェッ
クします。例えば
・日常生活の動作(歩行や食事)
・認知症の症状
・家庭での介助状況
③主治医の意見書
主治医に体の状態や病気についての意見書を書いてもらいます。
④介護認定審査会
調査結果と医師の意見書を基に、要介護度を審査します。結果は「要支援1~2」
または「要介護1~5」として通知されます。
⑤ケアプラン作成
ケアマネジャーが本人や家族と話し合いながら、必要なサービスを組み合わせた計画を
作成します。
4.どんなサービスが受けられる?
介護保険で利用できるサービスは、自宅でも施設でも選べます。以下は代表的なサービスの例です
在宅サービス
・訪問介護
ホームヘルパーが家を訪問し、掃除や食事の準備、身体介助を行います。
・訪問看護
看護師が訪問し、医療的なケア(点滴、服薬管理)を提供します。
・デイサービス
日中だけ施設で過ごし、リハビリやレクリエーションを楽しみます。家族の休息にも
役立ちます。
・福祉用具のレンタル・購入
車椅子や手すり、介護ベッドなど、必要な福祉用具を安価で借りたり購入すること
ができます。
施設サービス
・特別養護老人ホーム(特養)
常時介護が必要な高齢者が入所し、生活全般の支援を受けられる施設です。
・介護老人保健施設(老健)
リハビリを目的にした施設で、在宅復帰を目指します。
・介護付き有料老人ホーム
介護サービスが付いた民間施設で、比較的自由度の高い生活ができます。
5.保険料や自己負担額は?
介護保険料は 40歳からの加入者 が収入に応じて支払います。
・保険料の決まり方
65歳以上は年金から天引き、40歳~64歳は医療保険料と一緒に納付します。
・自己負担額
サービス利用時の自己負担額は、所得に応じて1割、2割、または3割に区分されます。
6.介護保険制度を上手に活用するポイント
・地域包括支援センターを活用する
地域にある相談窓口で、手続きやサービス選びのアドバイスを受けられます。
・事前に準備をする
介護が突然必要になるケースも多いです。元気なうちから家族で話し合い、情報を
集めておくと安心です。
まとめ
介護保険制度は、本人だけでなく家族にとっても大きな支えとなる制度です。内容をしっかり理解し、必要なときにスムーズに活用できるよう備えておきましょう。「ひまわり介護」では、初めての方でも分かりやすくサポートしますので、いつでもお気軽にご相談ください!
